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没個性を称えよ、個性を解放せよ

ベッドに鎮座する人体風の奇怪なオブジェの落書き

歌の力1

半額メールが来たので、先日友人と連れ立って久々にカラオケに行った。

皆各々の好む曲を歌っているのを見て、自分の嗜好に気付いた。

大して珍しい嗜好ではないが、私は「非物語的な歌詞」「意味不明な歌詞(解釈の自由度が比較的高い歌詞)」の曲を好むようだった。

例えば、私の最も好きなグループ・サカナクションの楽曲の歌詞は、異カテゴリに属する単語どうしが因果や並列で結び付けられていたり、情景描写こそ多いものの一曲の中で物語が解決するというわけでもない。わかりにくいので具体例を挙げて説明すると、同グループのこの楽曲「多分、風。」では歌詞の主体が「あの子」を見て想起した感情が綴られているのだが、時間の推移を表す表現はない。

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一方、BUMP OF CHICKENの有名な楽曲「車輪の唄」では一曲を通し「僕」と「君」のやりとりが車輪というオブジェクトを用いて情感的に綴られており、最終的に2人が解れるというラストで終了する。この楽曲は情景描写が多用され物語の進行を聴者に想像させる作りになっている。

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また、もう一つの条件「意味不明な歌詞」に関しては、ボーカロイド楽曲というカテゴリーの中で例示する。次に示す楽曲「踊る、踊る、君は踊る」(Composed by ぞうきん氏)は、少なくとも「少女」「君」という2人の人物が登場し、比喩として用いられる彼らの行為やオブジェクトは意味されるものと一対一には対応しない(一対一対応の比喩は「人生」を「道」と表すようなものである)。すなわち現実的な楽曲の風景は浮かびにくくなっている。

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一方楽曲製作ユニットLast Note.による「ルートスフィア」では「ほら!そんな指針なんてなくても、道は自分で選べてたんだよ?」のように、歌詞の語の何が現実世界の何に対応しているのか大体わかるようになっている。

前者の楽曲は人に聞かせてみると「意味わからん」という人とそう言わない人が結構はっきりと分かれ、「意味わからん」と答えた人はカラオケでも後者の楽曲のような「意味がわかる」楽曲を好んで歌うことが多い。

(↓続き)

maiden-shortage.hatenablog.com